こんにちは。
日本のメディアの影響もあってワイキキとカカアコの移動手段を調べる方が多くなってきた昨今。
まるでかつてのラニカイビーチを思わせるほど、毎週のように日本人観光客の姿が激増しているカカアコに驚かされます。
カカアコの (Kakaako)場所はどこ？
どこからどこをカカアコと呼ぶのかはそれぞれありますが、私のブログでは主に倉庫街周辺～ダウンタウン手前までをカカアコと呼んでいます。
う～ん、イメージ湧くかわからないのですが、地図の一番東(右)にワイキキ、隣にアラモアナ、その隣にワードがあって(ワードは本来カカアコの一部として扱われます)、ワードの隣がカカアコ、その隣がダウンタウンです。
知り合いで住んでいる人もいるし、あまり変なことは書きたくないですが、カカアコはぶっちゃけおしゃれタウンではありません。倉庫街です。
不動産のPR力によってカカアコのイメージは格段に上がりましたが、街路樹もない無機質な倉庫街。そして人口比で見るとアメリカでもっともホームレスさんの集積率の高い街のひとつです。
そして昼間でも人が歩いていない。
と書きましたが、実はそうではありません。
というのも人が歩いていない使われなくなった倉庫にウォールアートがあるので必然的にイメージがそうなりますね。カカアコでも人が息づくエリアには新しい建物ができ、お店がどんどんオープンしています。
ちなみにカカアコは治安悪い？という質問に対しては「私は」治安は悪くはないんじゃない？と答えます。
軽犯罪はワイキキがダントツで多いのです。
これまた不思議なんですが、住んでいるとワイキキでもカカアコでもダウンタウンでも夜でも危険な思いをしたことが無いし、周りでもいないのです。
在住者のなぜ？がここにありますが、なんとなくこんな感じかな、という記事を書いていますので見てみてくださいね。
カカアコナイトマーケット・フードイベント
夜にはカカアコでマーケットが開かれる日もあります。ちょっとファンキーでちょっとおしゃれで、そしてローカルで。がんばってるね！みんながんばれー！って応援したくなるイベントです。
ウクレレイベント・フードイベントなど
日によっては海沿いの公園でイベントも行われます。
ワードをカカアコと呼ぶならカカアコファーマーズマーケットもその一つです。
このようにカカアコは多くの顔を持っているので少し冷静に整理しなければなりません。
カカアコウォールアートとは
ハワイ州オアフ島のカカアコ地区(Kakaako)で見られるウォールアート、いわゆる壁画です。もともと寂れた倉庫街となったこの街の使われなくなった倉庫や古びた建物にプロ、アマチュア問わずペインティングしたイベントがきっかけで有名になりました。
それがパウワウハワイというアートイベント。
その後再開発の中、この街を盛り上げようという人たちによってアートが繰り出され、お店ができ、そのクオリティの高さに心を奪われる人が続出。
カカアコウォールアートの紹介
カカアコの絵を紹介するなんて、どうなんですかね～と思うかもしれませんが、正直カカアコという街でうろうろするくらいなら、とっとと写真撮って退散して、周辺のお店や美味しいご飯屋さんを楽しんでほしいという思いがあります。
実は私がその一人です。見たい壁画を探して2時間近く自転車でうろうろしたことがあります。やっと見つけても夕方で、写真撮るときはすでに薄暗くてアウトっていう。
バラックに近い建物や倉庫が並ぶカカアコの街で日本人の集団は非常に目立ちます。
思いのほか移動しないと見られない絵もありますし、探していたら裏通りをさまよってしまったなんてこともあります。
ホームレスさんだけでなく、そこで静かに暮らしていたいだけなのに近年急にキャピキャピと騒がしく観光地化されはじめたぞ、むむむ、なんて思う方もいるでしょう。この気持ち、なんとなくわかります。
ウォールアートは毎年変わる
年によって絵柄が変わりますので、こういったブログレベルだと過去のものしか紹介できませんがお許しを。
でもカカアコのどこに行けば絵が見られるの？という疑問を持つ方も多いかと思いますので、だいたいこの辺だよ、というのをまとめました。
「こういうの書く人がいるからいけないんだよ」というお叱りが聞こえてきそうですが、もう時すでに遅いので、うろうろするよりはさっさと目指すエリアに行って写真撮って帰ろう！
※写真は例として挙げているので、見ている方によってはもう見られないものとなっているかもしれません。
※周辺の状況を把握してもらうため、写真は引きで撮っています。
中心エリア
クックストリート (Cooke St.)。カカアコの街中の公園の周辺です。フィッシャーハワイというお店があった周辺です。この辺りはナイトマーケットの開催場所にもなっています。ただし、最も人が歩いていないエリアで少し心細い。
でも改めて見るときれいだなぁ～
視界の良い公園から見るとこんな感じに見えます。
見える方々はすべて日本人かと思われます。
これが観光向けブログだったら「夕方がまた良いんですよね～」って書いちゃうところです。これがメディアの怖いところ。
海側エリア
ハワイウェイインカカアコの辺り。海側と言っても大通りのアラモアナブルバード (Ala moana Blvd)は越えません。オフィスマックス (Office Max)という文房具専門店までのエリアです。
間違っても大通りを越えて海まで行こうとは思わないでください。ウォールアートはありません。海まで結構距離がありますし行くのも大変。ビーチはありません。公園は芝生の丘くらいですので。
山側エリア
ワードアベニュー (Word Ave.)のアサヒグリルやロス (Ross Dress For Less)周辺です。有名なalohaとオバマさんがありましたね。中心エリアからだいぶ離れていますが、ここはお店も多いエリアです。ただし途中は倉庫街の裏通りになります。中心エリアから徒歩で行くには距離がありすぎますのでおすすめしません。
写真を撮るときの注意
１．人が写るときは注意
とある壁画の下にホームレスさんがいつもいるんですが、まぁ私が外来種なので恐縮してパシャリ。あんまり露骨だと失礼だし勘違いされますのでご注意を。また宗教によっては写真の写り込みに注意しなければならない宗教もありますよね。
２．荷物や自転車の置き引きに注意
これも書くまでもないのですが、私もけっこう荷物を置きっぱなしにしちゃいます。ローカルYOUに何度「お～い、置き忘れてるよ～もらっていいの？」と注意されたことか。お恥ずかしい。３．防犯アンテナを立てる
カカアコ倉庫街は観光地ではありません。住宅地でもありませんし商業地でもありません。
自分を信じてください。あ、ヤバそうって感じたところには行かない、入らない。もし何かに当たりそうになったら「オ～！ソーリー(Sorry)」って言って去りましょう。
まぁでもヤバそうって思ったところほどそうでもなくて、そんなこと思わなかったときの方がヤバいことが多い気がしますけど。
ワイキキからカカアコへの移動手段
個人的に便利だと思うリスト
１．トロリー (観光会社やワイキキトロリー)
２．ウーバー (Uber)
３．ビキ (Biki)
４．ザ・バス
５．レンタカー
HISなどの観光会社ではトロリーが停まりますが、個人で行く場合はザ・バスか自転車Bikiなどを利用するのが便利です。
歩いても行けます。私はよく夫婦でワイキキからカカアコ、ダウンタウン、コストコまで歩いていました。
ワイキキ～カカアコまで45分～1時間くらいかな。
★ザ・バスの場合はこちらザ・バスについて
今日は普段書かないこと書きます。
車の維持費も安い車社会のアメリカで、バスを使う人たちはどういう人たちかを想像してください。これをアメリカ人のすべてと思わないでほしいですし、観光バスが網羅しているハワイであえて使うザ・バスはあくまで住民の路線バスです。
ただ、私の知人では何世もハワイにいるのに生まれてこのかたザ・バスには乗ったことが無いし乗りたくないというハワイ人もけっこういます。
でもザ・バスを使う住民たるや若者も席をすすんで譲るし、ドアを開けて後ろの人たちが下りるまでずっと支えている若者もいるし、運転手さんに降りるときThak youを言うし、降りたいところは私たちの代わりに運転手に伝えてくれるしと、なかなか良い思いばかりしました。
が、しない人もいるかもしれません。
Uberについて
さて、とっておきの方法がUber。英語不要で現金いらずです。待ち時間もほぼ無しで、アプリの操作だけで好きな車を呼んで好きな目的地まで運んでくれます。ワイキキからカカアコまで1台片道15ドルくらいかな(車やドライバー、時間帯によって差があります)。
「Uberのドライバーが信用できない」とか思うかもしれませんが、Uberは無事故無違反の優良ドライバーじゃないと登録できないそうなので、ひとまずご安心を。何かあったらアプリで通報も評価もできます。
レンタカーは駐車場に慣れているならOK。
カカアコは路上の駐車場になります。停めるならおしゃれなカフェの前や視界の良いお店の前にしましょう。
私が家族で訪れるならUberを使うかな。いや観光会社のトロリーが一番ですね。観光されるみんなと一緒だし。
最後に。
ハワイに向かって片道のチケットで渡米し、そのまま不法滞在する方も多いようですが、カカアコに限らず、すべてホームレスさんが悪いわけではなく、彼らは我々と同じ普通の人です。
私はホームレスが多い＝治安が悪い、とは思いません。
言い方悪いけど見た感じが怖いだけで害がない人がほとんど。出雲大社付近の一部のおじちゃんたちやワイキキにいる人もそうです。
でも中には薬物で人生を染めてしまった人もいるかもしれません。生きるために必死だったり、薬物に染められてしまった人から見たら、あなたの人生は関係ありません。それはそういった人に限った話ではなく、私達の生活する日本も同じです。
みんなが同じ格好で同じ考えになる日本と違い、アメリカは幅がとても大きいし、宗教観や価値観も文化も先祖の民族もみんな異なります。生い立ちで運命が変わるし、がんばってもがんばれない人もいる。それは平和で均一的な日本で生まれ育った私達には到底想像できません。
そんな意識を忘れずに訪れてほしいと思います。
幸運なことに銃社会のハワイでも昨今、銃の犠牲に遭った日本人はいません。
しかし何かの運の違いでせっかくのハワイが台無しになってしまうこともあります。でもそれはあなたのせいではありません。災害のように防げることもあれば防げないこともあります。
異常気象、事件、事故、病気・・・。
どうかカカアコのその年にしか見られないアートが、あなたの思い出を豊かに描いてくれるものになりますように・・・
そしてハワイに訪れる人たちが1人でもまた来たいと思ってもらえるような楽園に戻ってくれることを願います。
